しぃえす☆第一話

うさふらさんの証言を基に今期覇権アニメ(大嘘)のしぃえす☆第一話の冒頭部分を文章化してみました。

暇だったら読んでみてね。

自分の文章力の無さはあきらめてくれたまえ。

 

もし身内で評価が良ければ続きも書きます。

 

 

『しぃえす☆ 第一話』

 

 

 春うらら、窓を開けて見渡すと外には満開の桜が連なって、私の門出を祝しているかのようだ。さわやかな風が吹き抜けてきて少しまだ肌寒さを覚える。

「今日から新しい生活だ!頑張ります!」

 窓の外に向かって宣誓をして、仕度に取り掛かる。昨日寮に入ったばっかりだから荷物が散らかってるけど、必要なものはもうまとめてあるから多分間にあうよね。

 

 今日から私、共咲ゆめ、は光中学の2年生になる。光中学は高校との中高一貫の女子校で、全寮制だ。一月前までは違う高校にいたんだけど、かくかくしかじか、紆余曲折の果てに転校することになってしまった。

 毎朝恒例、眠気覚まし占いを見ながら、新品の制服へと着替えていく。

「よし、今日も占い1位だ。多分今日も大丈夫!」

 私がこの番組を見始めてから1度として1位の座を譲ったことがない。これも私の強運のなせる業かな。でも一応星座占いのはずなんだけど…。

 私は生まれつきとても運がいいらしい。それは私も自覚しているところではあるんだけど、やっぱりどうしても周りの恨みや妬みを買っちゃうのが玉に瑕かな。

昔も…、、、っと、思い出すのはやめよう、せっかく今日は新しい生活がスタートするんだから!

 

 遅刻しそうになって、食パンをほおばりながら通学路を駆ける、、、なんてことはなく、悠々と道を進んでいく。通学路がわからないけど。

 昨日寮母さんが道を説明してた気がするけど、何しろ眠くて眠くて。全然聞いてなかった。

 だけど、案の定というべきなのかわからないけど気づいたら校門の前にいた。適当に進んだら着くなんて、やっぱり運がいいみたいだ。

 校門をくぐった先ではいろんな部活の人がパンフレットを配っていた。特に部活とかは決めてなかったから手あたり次第もらってみた。何の躊躇もなく私に渡してきた、ってことは私、新入生だと思われてるのかな? 今日入学式も始業式と同時に行われてるみたいだし。身長が伸びなかったのが悔やまれるなぁ…。

 そんな風に考え事をしながら歩いていると、頭頂部を掠める程度の距離を野球のボールが通過していった。しかも13連続で。普通の人だったらぶつかって死んでるよ!!こういう時だけは自分のこの身長に感謝だね。運がいい。

 野球部の女子たちが慌てて謝りに来たけど、あたってないから、という事で話はついた。最も少しきをつけてね、と注意くらいはしたけど。

 初日から面白いことになったなぁ、そんな風にのんきに歩きを再開した。

そして、スクバに付いたお守りを流し見ながら、今日の幸運に感謝した。

 

私はこの時背後にいる人物についぞ気づくことができなかった。

 

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 時と場所は変わって始業式の会場、第一体育館(第4まであるらしい、すごいね!)に私は呼ばれていた。

 転入生は壇上でみんなの前で軽く挨拶をしなきゃいけないらしい。あまりそういうの得意じゃないんだけどなぁ…。

 そうして内容を考えているうちに式典は進み、私が壇上に立つ時がやってきた。

 内容は全くできてないけど、大丈夫かな。

 不安と共に壇上に登ってから、その先の記憶がない。

    気づいた時には教室の椅子に座っていた。

 周りでは『ねえ、さっきのあれ聞いた?』、『一体どういう人なんだろう…?』、などなどヒソヒソ話に花を咲かせている。あれ、これは昔の二の舞を演じてしまったのかな、不安な私を安心させるように、特大の音声で

「共咲ゆめはいるかぁーーーー???」

と叫びながら教室に誰か入ってきた。見るからに陽キャラっぽくて私とは縁遠そうなのにどうして?

 男勝りな感じでずかずかと歩み寄ってくるその姿はまさにジャイ〇ンそのものだった。見た目はかわいい、キラキラしたちょっと派手目な女の子って感じなんだけど。

「共咲ゆめだな、ちょっと話があるからついてきてくれ。もちろん、お前にとっても悪い話じゃない。」

「えっと、まずどちら様ですか?」

 何者か分からない以上、これは当然の反応だと思う。

「あー、ごめんね。私は高校1年の天戸照だ。一応TCG部の部長をやらせてもらってる。そしてさっそく本題だ。お前、TCG部に入らないか?」

 天戸さん?のこのマシンガントークに気おされて、口をパクパクさせるので精いっぱいだった。すると、何かに気づいたように

「やべっ、そろそろ先生来そうな時間だな、共咲、放課後部室に来てくれ。本当にお前にとって悪い話じゃないんだ。ではな!」

 そう言い残して去って行ってしまった。私は彼女の言ってた部活を知らなかったからよくわからなかったけど、怪しかったから絶対に近寄らないようにしよう、そう心に誓った。

 

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 放課後になって、みんな仲のいい友人と帰る中、私は最初から最後まで誰にも話しかけられることはなく、寂しく帰路に付こうとしていた。そんな折、グラウンドで野球をやっている先ほどの女の子たちを見て、

「そうだ、私も部活をやってみようかな。」

そうしたら、何か変わるかもしれない、と、そう思った。

 善は急げとよく言われて育ってきたので、さっそく第一部活棟に行ってみた。(部活が盛んで実力もあるため、部活のための棟が3棟もあるらしい。)

 どの部活も新入生争奪戦を行っているようで、棟に入るなりいろんな部活の方々が集まってきた。ひたすらすでにもらったパンフレットを押し付けられ、どうにか逃げ道はないかと探していたら、一角に明かりのついてない部室を見つけた。

使われていないようだし、そこに入ってカギ閉めちゃえば大丈夫なはず!という事でうまく人の間を潜り抜けて、何とか侵入して部屋の鍵をかけることに成功した。

おかしなことにこの部屋のドアノブに手をかけた瞬間、みんな興味を失った(?)ように去って行っちゃった。不思議なこともあるみたい。

 

部屋が暗いままなのもどうかと思い、電気をつけると部屋の中では先ほどの天戸先輩が壁に磔にされていた。さるぐつわで口をふさがれ、身動きが取れずぐったりとしている。

え、これ大丈夫なの?死んでたりしないよね…?

「…その人生きてますから安心してください。」

「うわぁぁぁぁぁーーーー!!!」

思わず大きな声を出してしまった。突然背後に立たれてささやくように言われたら、そりゃ誰だって叫んじゃうよ!すごくゾワッってしたもん。

「…おっと、怖がらせてしまったようですね。ご安心ください、私はこの部活の一員で、別に怪しいものじゃないですから。」

「…なんなら、自己紹介もしておきましょうか。私は隼霧香、中3で、このTCG部の副部長を任されています。入部希望の方ですか?」

フゥ――――――――、と長く止まっていた呼吸を再開させながら、私は落ち着きを取り戻しつつある脳で考えた。TCG部ってさっきの天戸さんの言ってた部活?怪しいやつじゃない?この人も音もなく背後に忍び寄ってたし。うん、帰ろう。(結論)

「わ、私はこの部室に間違えて入ってしまっただけで、てぃ、TCG? とかいうのは、よ、よくわからないです、だから帰りますね、失礼します」

 この部屋に逃げ込んだ際、床に放り投げてしまった鞄を拾い上げ、背後へと向き直る。

 そこには天戸さんの顔が。

「うわぁぁぁぁぁーーーー!!!」(本日2回目)

思わず走り去ろうと思ったけど、前には部長、後ろには副部長。か、囲まれちゃった。

「ふっふっふ、逃がさないよ。せっかく来たんだからおかしくらい食べていきなよ。」

「…そうですね、せっかく来ていただいたのですから少しくらいおもてなしをさせてください。」

 部長の後に副部長まで続く。とりあえず堪忍してお菓子だけ食べてすぐ帰ろうかな。

「わ、分かりました。ですがそれだけですよ。食べたらすぐ帰りますから。」

 ニヤリ、そんな音が聞こえた気がした。

 

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「まずはソファにでも座ってくれ、お茶を淹れてくる。」

 そう言い残して部長は奥の部屋へといってしまった。

 あとに残された私は隼さん?という副部長と二人きりになってしまった。話題が見つからない…。とりあえず、いろいろ聞きたいことがあったし、聞いてみようかな。

「あ、あの、隼さん、少し質問いいですか?」

「霧香、で結構ですよ、ゆめさん。それで質問は何ですか?」

あれ…?

「あの、はや、じゃなくて、霧香さん、なんで、私の名前知ってるんですか…?」

私、まだ霧香さんに名乗ってないよね…?

「あぁ、その話は部長からしていただく予定です、それより、ほかに聞きたいことがあったんじゃないですか?」

「では、そっちから先に質問しますね、そもそもTCGって何ですか?」

私はずっと純粋に疑問だった、これで何か怪しい集団だったら今すぐ帰ろう。

「それは、ゆめちゃん、君もよく知ってるんじゃないか?」

ティーセットをお盆に乗せて戻ってきた部長がそう、答えた。

え、私が知ってる?何のことだろう…?

「お前のお姉さんがな、昔この部活を作ったんだ。この部活は略さず言うとトレーディングカードゲーム部。」

 その言葉にはとても聞き覚えがある。姉が昔デュエル・マスターズというカードゲームにとてもはまっていて、私もいっしょに遊んでいた覚えがある。確か大きな大会で優勝した、とか言っていた気がする。

「そう、お前のお姉さんが好きだった、カードゲームの部活だ!」

「ゆめちゃん、そのスクバについてるローダー型のキーホルダー、そしてその中に入っているカード、デッドゾーン。それはお前のお姉さんが私の姉とチームでGPという全国大会に出た時の優勝賞品だ。そして、ここにも同じものがある。」

そういって部長は棚を開けると、盾の様な形をしたクリスタルの大型ローダーに入ったデッドゾーンを見せてきた。

「私は今朝校門前でお前を見かけたとき、真っ先にそのデッドゾーンが目についた。そうして尾行して、お前の教室に行ったというわけだ。」

 なるほど、姉同士がかかわりを持っていたのか。

「なるほど、分かりました。ですが、じゃあ霧香さんが私の名前を知っていたのは?」

 私の教室に来たのも、名前を知ってたのも、部活に誘ったのも納得した。だけど、ここだけがわからない。

「ああ、それは私の兄もそのチームにいたんですよ。3人チーム戦でしたから。学校は違ったようですが、小学校からの幼馴染だったとのことで仲は良かったみたいです。そこでよくあなた方のことを話していましたよ。すごい姉妹がいると。」

そういう事か、でも、私別にまともに知識もないし、ルールもわからないのにどうしてすごい、っていわれてたんだろう…?

「まあ、ということでだ。頼む、うちの部に入ってくれないか!実力は申し分ないはずだ!そして、姉たちのように優勝を目指さないか?」

「えっと、私、ルールもよくわからないんですけど…。姉と昔少しプレイしてただけなので…。もう覚えてないです…。」

「「ええええええええええええ????」」

 すごく驚かれてしまった。でも私一度もできるとは言ってないし、それどころかTCGという単語が分からなかった時点で察してほしかった。

「え、じゃあ、なんで、この部室に来たんですか?」

霧香さんがもっともな疑問を飛ばしてくる。

「適当に入ったらたまたまここだったというだけです…。辺に期待させてしまってすみません。私には無理なので帰りますね。」

立ち去ろうとしたその時、部長が声をあげた。

 

「じゃあ、今からデッキを貸す。それで私と対戦して勝ったら部活に入ってくれ。頼む!!」

 

 

 

文法ミス、誤字、はあきらめてください。

 

現在部長対ゆめの対決は墓地ソース対バイクを予定しております。

 

11/6追記:クローシス墓地ソースをゆめ、赤白バイクを部長が使用する、ということで確定しました!

お楽しみに